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2017年7月22日

2017年2月より、フランス・パリ第六大学・プラズマ物理学研究所(LPP)の博士課程学生としての生活をスタートしました。

地球物理学専攻惑星大気物理学分野 博士後期課程1年 相澤紗絵

(Laboratoire de Physique des Plasmas, Université Pierre et Marie Curie)

環境・地球科学国際共同大学院プログラムのプログラム生として、フランス、パリ第六大学内のプラズマ物理学研究所(LPP)の博士課程学生としての生活をスタートしました。協定教育機関への1年以上の滞在と学位審査の合格により、東北大学とパリ第六大学の両方から理学博士を授与されるダブルディグリー生という立場での滞在です。この1年間の滞在期間中に水星磁気圏におけるプラズマの振る舞いに関する研究をすることになっています。パリでの指導教員Dominique Delcourt氏は磁気圏におけるプラズマの振る舞いについて数値計算と飛翔体観測を用いて研究している研究者であり、また2018年に打上げ予定の日欧共同水星探査ミッションBepiColomboに搭載されるイオン質量分析器(MSA)のCo-Investigatorでもあります。私はこの滞在中に自身の流体計算のコードとDelcourt氏のテスト粒子コードを組み合わせることで新しい数値計算コードを開発し、断熱不変量が破れる時の荷電粒子の振る舞いについて研究するとともに、将来的に水星探査ミッションの日欧の架け橋の一端を担うべく、データ解析の技術も身に付けたいと考えています。特に水星の磁気圏界面でケルビン−ヘルムホルツ不安定と呼ばれる磁気流体不安定が発生した時に、その不安定によって形成される渦の中で荷電粒子がどのように振る舞うのかに着目します。

研究所の居室は、私のほかに磁気圏の研究を行なっているイタリアからのD1, D2の女性と、アルゼンチン人の男性研究員、ロシア人の女性研究員がいます。イタリアからの女性二人は、私と同じダブルディグリープログラムで滞在しており、私より半年ほど後輩あるいは先輩にあたります。居室のメンバーは特に地球における磁気圏尾部や磁気リコネクションに着目して研究している人が多い印象で、数値計算とデータ解析の両方に取り組んでいる人もいれば、データ解析を主に扱っている人もいます。黙々と各人仕事を進める、というのが居室の雰囲気ですが、誰かが質問をするとディスカッションが始まり、ホワイトボードが図で埋め尽くされます。

普段の研究室生活はとても規則正しく、朝9時頃研究室に来て、夜18時か19時には帰るというサイクルになっています。居室のメンバーで大学のカフェテリアや外にランチに行ったり、土日にはパリ市内の美術館や博物館などに足を運ぶこともあります。彼らからフランス語を学んだり、簡単なイタリア語を学んだりするなど、まだ日は浅いですが、研究以外でも様々なことを話せる仲間ができたと感じています。

私の滞在は始まったばかりですが、「光陰矢の如し」の通り、1年間の滞在を、研究も異文化交流の点でもしっかりと自分のものにしたいと思います。