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石川 歩

石川 歩 Ayumu Ishikawa
所属・研究室

固体地球物理学講座(地震・火山学)

指導教員 西村 太志 教授
海外連携先
研究分野・テーマ

山体変形解析に基づく火山噴火の物理過程の理解

火山の地下におけるマグマ輸送は火道(マグマの通り道)やマグマだまりの圧力変化をもたらし、我々が測定できる地表変形として発現します。したがって、火山の山体変形を計測することによって地下のマグマ輸送を反映する圧力変化を半直接的に捉えることができるため、火山噴火の物理メカニズムを理解する鍵となります。計測データの解析と弾性論に基づく山体変形のモデリングを組み合わせて圧力源の情報を推定することができます。
最近の研究では、世界で最も活発な火山の一つであるイタリアのストロンボリ火山に着目しています。ストロンボリ火山の特徴的な噴火活動は「ストロンボリ式噴火」と呼ばれる間欠的に繰り返される小規模噴火ですが、時折山腹からの溶岩流出や「Paroxysm」と呼ばれる大規模な爆発的噴火も発生します。私は博士研究としてストロンボリ火山に設置された傾斜計と地震計のデータ解析に取り組んでいて、ストロンボリ火山で発生する多様な噴火様式とそれらの遷移メカニズムを明らかにしようとしています。