プログラム概要
- 「地球を丸ごと理解する」意欲と能力を持った人材を育成するため、国境・専門を超えた修士-博士一貫教育(4年間)
- 国際性と学際的な研究能力を養うために設けられた特別なカリキュラム
- 海外連携機関教員を含む世界トップレベル教員による講義・研究指導
- 海外連携先での延べ6か月以上の海外研修
- 専攻横断型の自主セミナー
- 国際ワークショップの定期開催
- 関心のある学部生や院生向けの国際巡検の実施
- 「ジョイントリー・スーパーバイズド・ディグリー」や「ダブルディグリー」の授与
- 経済的なサポートや海外渡航に対する支援など、様々な支援
- 東北大学学位プログラム推進機構による教育の質の保証
育成する人物像
『地球を丸ごと理解する』 意欲と能力を持った人材を育成し、国際性を発展させて研究分野と機関の所在する国の両面において、ともに “Seamless” な教育研究プログラムを構築するという教育理念に鑑み、本大学院プログラム修了生は、高い研究能力を身に着けるのと同時に、国際レベルの学位論文の作成などを通じて以下のような能力を獲得し、その結果として、本分野における日本の国際的なリーダーシップやプレゼンスの向上に貢献することが期待されます。
- 環境・地球科学の諸問題を、既存の学問分野の枠組みにとらわれず幅広い視野から多角的にとらえる能力
- 国際的視野から課題を発見し解決する能力
- 学位取得後に世界をリードする研究を行なっていくための基盤となる高い基礎学力・技術力・コミュニケーション能力
- 国際学術誌等の査読・編集プロセスを通じて学問の発展に寄与できる幅広い知識とマネジメント能力
- 国際学会・シンポジウム等において、コンビナーとしてセッション提案を行うなどに必要な、学問領域を俯瞰する能力、企画・運営・調整能力、英語によるコミュニケーション能力
選抜方法
原則として6か月以上の海外での研修を遂行し、グローバルに活躍できる人材になるには、大学院入試で試される基礎学力に加えて、研究遂行力が重要であり、これらが判断できる博士課程前期1年次終了時に選抜を行い、2年次から環境・地球科学国際共同大学院プログラムの学生とします。選抜試験は面接試験を中心に、博士課程前期1年で履修した科目の成績、英語の実力(TOEFLの成績など)を加味して選抜します。面接試験においては、後期課程への進学意志を確認するとともに、海外での研究教育に対する意欲と適性を評価します。最終的な合格者の決定は環境・地球科学国際共同大学院プログラム運営委員会の合意を得て、東北大学学位プログラム推進機構国際共同大学院プログラム部門教務委員会で審議します。
QE (Qualifying Examination)
学位審査は、学生が所属する理学研究科、環境科学研究科において実施しますが、GP-EESにおいてジョイントリー・スーパーバイズド・ディグリーを取得する学生は、海外の連携先教員・研究者を審査員に加えて行います。修了時のQEでは、国際共同大学院プログラムの取得単位数、論文・学会発表実績を確認するとともに、英語による発表と質疑応答により、広く専門外の審査員に対して研究の意義・目的をわかりやすく説明する能力を評価します。
キャリアパスの方向性・支援策
本プログラムの修了生は、高い研究能力の獲得のみならず、国際的な研究者コミュニティの中での知名度の向上によって、海外も含めた大学・研究機関等において博士研究員・テニュアトラック教員等のポストをより獲得しやすくなると想定されます。また将来にわたって有益となる、海外研究者との深い人間関係を獲得することができます。さらに研究内容に応じて、グローバル企業や政府系機関・国際機関においても一定の人材ニーズがあると予想されます。教員は、広報活動や国際共同大学院の人的ネットワークを通じて本プログラムとその修了学生を広く国内外に紹介し、学生のポジション獲得を支援するとともに、科研費をはじめとする外部資金により、博士研究員ポストの獲得に努めます。